憧れのマイホームに快適なトイレ空間を作る為に必要なこと
2019年09月22日マイホームでは快適なトイレ空間が欠かせませんが、そのために必要なことは意外と知られていません。トイレは現在では各階設置が標準となっています。家族が朝の利用で重なることがないように、二つ以上は設置する必要があるのです。設置場所は居間や寝室から遠くない利用しやすいところが適していて、日の当たる南面は避けるのが一般的です。設置場所では玄関の近くは好ましくなく、正面から死角になる位置が適しています。特に、入り口のドアを開けたときに見られないように、玄関からは死角になるようなドアの設置が必要なのです。
トイレは音が聞こえにくいことが必要で、居間とは廊下を経るなどの工夫により、プライバシーを確保することが大切です。利用音は意外と高く、聞こえない工夫が必要ですが、そのためには廊下を挟むのが最も効果的となります。利用音は上下階で伝わりやすく、特に夜間は音漏れが激しくなるので、家を建てるときにはプランニングで配慮が必要です。利用音を単に材料だけで防ぐのは無理があり、家を建てる段階のプランニングで解決することが大切となります。
トイレは各階設置が一般的となりましたが、同じ仕様とする必要はなく、衛生機器を比較することも必要です。衛生機器には多くの種類があり、採用では性能の比較が必要となります。タンクレスとタンク付きでは見た目が大きく異なる他、価格の差も顕著です。タンクレスは高級感があり、タンク付きは経済的で求めやすくなっています。音が聞こえにくいタイプは洗浄力が落ちる場合があり、強い洗浄力を持つ機器は音も大きくなる傾向にあるのです。
高齢化社会を迎え、トイレにも手摺の設置が一般的となっています。便器脇にL型の手摺を設けることで、高齢者が立ったり座ったりする行為が楽になるのです。高齢者が中で転倒しないように、万全の注意が必要で、万が一の場合に外からドアを開くことができる配慮も必須となります。身体の不自由な方がいらっしゃる場合は、内部で車イスが展開できるスペースが必要で、段差はなくす必要が生じます。
トイレは暗くて息苦しいよりも、明るく開放的な雰囲気が必要です。なるべくなら外部に面した窓を設け、外側には面格子の設置により安全性の確保が必要となります。床は掃除のしやすいタイルかビニル系の材料が適していて、壁と天井は明るい雰囲気のものが適しています。手洗いの流しはスペースに余裕がある時に設置して、デザイン性があるとオシャレです。